‘アメリカズカップ’ カテゴリーのアーカイブ

アメリカズカップ委員会のホームページが完成

2011年7月21日 木曜日

アメリカズカップ委員会HPのトップ

 

JSAFアメリカズカップ委員会はこれまで地道な情報収集を行っていましたが、ユース・アメリカズカップなど新しい動きが出てきたこともあり、広く情報を公開し、若い世代のセーラーにもアメリカズカップに関心を持ってもらう目的でホームページをオープンしました。

アジアから韓国、中国が挑戦を表明した次回のアメリカズカップ。

このまま、日本が何もしないで見ているだけでいいのかという「アセリ」にも似た気持ちがありますが、そこをぐっと抑えつつ、高速カタマラン艇とハードセールが採用され、これまでとは様変わりしたレースの基本情報を抑えつつ、もう一度アメリカズカップに挑戦する夢を追いかけたいと思います。

Facebookとも連動させて、新しい形のホームページになっています。是非、チェックしてみてください。

JSAFアメリカズカップ委員会
http://www.jsaf.or.jp/ac/index.html

中国、2度目のアメリカズカップ挑戦を公式に発表!

2011年3月28日 月曜日

 

これまで噂では流れていましたが、中国が第34回アメリカズカップへの挑戦を公式に発表しました。

前回に続いて2度目の挑戦となる中国ですが、今回の挑戦は中国政府の全面的な支援を受けるとされています。

中国チームの Wang Chao Yong氏によると、すでに中国の大学とともに複数のデザイナーと船体やウイングセールについて動き始めていると言います。乗り手は中国のセーラーがメインになり、レース艇は中国で建造され、2012年2月までに帆走できる状態になるとのことです。

ニュースリリース  http://www.americascup.com/news/china-team-to-contest-the-34th-americas-cup_73

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その6)

2010年11月24日 水曜日

第34回アメリカズカップ本戦に至るまでのレースフォーマット。10月20日付け記事の続きです。

9月に第34回アメリカズカップ議定書が発表される前の時点で、マルチハルが採用される可能性が高いことは、多くのメディアが予想していたことで、マルチハルの採用自体はそれほど驚くべきことではなかった。

しかし開催年については、それらのメディアのほとんどが2014年を予想していた。だからこれらのメディアからの情報を集めていた人たちにとって、議定書で明らかになった第34回アメリカズカップの2013年開催は、マルチハル採用よりもサプライズだったと言える。

開催年を2013年にした理由について、防衛ヨットクラブ所属のBMWオラクルレーシングCEOのラッセル・クーツは次のように説明している。

「(第33回アメリカズカップがイレギュラーな大会になって)通常の状態から逸脱しているアメリカズカップを、正常な形で少しでも早く開催したかった。開催地候補地の事情を調査して2013年に開催できることも分かった。それともうひとつ大きなファクターは、2014年にはサッカーのワールドカップが開催されることだ。このイベントとバッティングさせてアメリカズカップを開催することは考えられない。」

サッカーのワールドカップとのバッティングを避ける、ということは、ラッセル・クーツ率いる関係者たちは、アメリカズカップをサッカーのワールドカップと匹敵するイベントとして発展させていこうとしているのだ、とも捉えることができる。

世界各地を転戦する、第34回アメリカズカップの予選シリーズは2011年6月から始まる。

2011年度(2012年3月まで)の予選シリーズには、AC45という、ウイングセール付きのワンデザイン艇が使われる。
2012年度の予選シリーズから各チームが開発・建造したAC72が使われ、世界各地を転戦して行なわれる。

2013年の第34回アメリカズカップ本戦の開催地は、複数の開催地になる可能性も示唆されていて、今年2010年の年末までに発表されるとされている。サンフランシスコ市がその最右翼だろう、と予想している関係者が多い。

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その5)

2010年10月20日 水曜日

第34回アメリカズカップ制式艇AC72のイメージ図 photo by 34th America's Cup

第34回アメリカズカップには、AC72というクラスのカタマランが使われる。
AC72の主要目は下記の通り。

船体長  22.00m (72 feet)
全長   26.20m (85 feet)
幅    14.00m (46 feet)
重量   5900kg
クルー  11人
最大喫水 4.40m (14 feet)
ウイングセール高さ 40.00m (131 feet)
大ウイングセール面積 260.00m2
小ウイングセール面積 230.00m2
予想トップスピード 32 knots
オンボードTVカメラマン 2人
TVカメラマンポジション 3 箇所
遠隔操作TVカメラ 7台
オンボードマイク 18台(クルー用11個含む)

第32回大会で使われたACv5モノハルボートのクルー数17名に比べると、クルーの数はかなり少ない。

防衛チーム兆戦チームともに、このAC72クラスを最大2隻まで建造することができる。
2011年からアメリカズカップ・ワールドシリーズという、世界各地を転戦する予備予選レース・サーキットが始まるが、このAC72クラスは2012年のシーズンから投入される。(レポート/西村一広)

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/

2013年開催予定
第34回アメリカズカップについて(その4)

2010年10月14日 木曜日

アメリカズカップレースマネージメントCEOのイアン・マーレー photo by 34th America’s Cup

第34回アメリカズカップの議定書を解説する西村一広さんの連載ですが、今回は番外編として、一昨日、西村さんにメールで届いたある招待状についてご紹介します。

招待状の送り主はアメリカズカップレースマネージメントCEOのイアン・マーレー。送付先は「第34回アメリカズカップに挑戦する可能性のあるヨットクラブへ」となっています。

招待状のタイトルは「第34回アメリカズカップに挑戦する可能性のあるヨットクラブへの説明会・打ち合わせ会」というもの。

来週の金曜日、10月22日にフランス・パリで開催されるこの会議は、34th America’s Cupの開催地最終決定も含めた、レースフォーマットの詳細や、AC72とAC45のクラスルールの変更点などが話し合われます。

また、この会議の内容は、極秘裏に挑戦準備を進める必要のあるチームの事情を考慮することもあって、メディアには公表されないとのこと。

どんなチームが集まるのか、具体的にはどんな発表があるのか、それを受けてどんな議論が交わされるのか、興味は尽きません。(レポート/西村一広)

アメリカズカップ http://www.americascup.com/

コンパスコース http://www.compass-course.com/