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外洋系委員会・全国合同会議2011 報告

2012年2月16日 木曜日

外洋系委員会・全国合同会議2011

 

2月4~5日、JSAF外洋系委員会・全国合同会議2011が宮城県・松島で行われました。

 会議には外洋計測委員会・外洋安全委員会(外洋艇推進グループ)、レース委員会・ルール委員会(競技推進グループ)のレース主催にかかわる委員会、外洋総務委員会(外洋艇推進グループ)、国際委員会(競技推進グループ)、そして今年度新設されたたキールボート強化委員会(普及強化推進グループ)、加えてJSAF加盟団体および特別加盟団体が参加しました。

 

外洋系委員会・全国合同会議開催の主旨 

JSAFと統合する以前のNORCは各地の支部を含めた全国で一つの団体であり、その下に各地の支部がありました。しかしJSAFとして統合した後、各地の支部はJSAF加盟団体というそれぞれが独立した団体となり、組織上の関係はなくなりました。

 その結果、加盟団体が外洋艇レース主催に関する情報をまとめて得られる場がなくなり、外洋加盟団体を横に貫く会議は各委員会にしか存在しないという状況になりました。委員会はそれぞれに会議を開催していますが、すべての委員会に出席しようとすると加盟団体は何度も出張をせねばならず大変に不効率で、会議の出席率も低くなり、規則や規定の運用の全国的な周知に支障をきたすようになりました。このような状況を打破すべく、合同会議が実施されることとなったのです。

 加盟団体から少なくとも1人が出席すればレース開催に必要な情報をすべて得られるワンストップサービスのような会議をめざしています。加盟団体の負担を軽減し、出席率を増やし、すべてのJSAFメンバーに情報が伝わることが一番の目的で、さらには委員会同士の横の連携を強め、効率的で矛盾のない情報発信を行う目的も持っています。

 

会議の内容

会議は「レース基本部分の標準化」を図り、「公平感のある円滑なレース運営」を目指すことが目的です。そのため、各委員会から「各種規則や規定のポイント」、「統一された見解」などの説明、「主催者(加盟団体・特別加盟団体)の役割」が発表され、質疑応答に応えるという形を取っています。

 今回の会議では、各委員会に関連する規則や規定の運用上のポイント、委員会の活動実績、今後の予定などが発表され、質疑応答がされました。とくに今年度改訂が行われるJSAF外洋特別規定に関しては活発な質疑応答がありました。

 また、河野博文JSAF会長が会議に出席され、「この会議にも積極的に参加し、現場のメンバーと一緒に活動し、少しでもJSAFメンバーや艇登録数を増やし、現場で活動する方々の手助けをしたい」と発言されました。

なお、具体的な会議の内容や議事録はJSAFホームページや所属する加盟団体からの発表を確認してください。

 

次回は沖縄県の予定

今回の会議は宮城県・松島で開催されました。

東日本大震災により開催地の変更が検討されましたが、宮城県連(宮城県の外洋艇は県連からの登録)の尽力もあり、また被災地の復興支援という意味を込め、予定どおり開催されました。初日夜に開催された懇親会には宮城県連の方々も出席され、ディンギー、クルーザーの垣根なくセーリング界の将来に対して多くの議論がかわされました。

 JSAFの会議のほとんどは関東で開催され、関東以外の加盟団体の出席者には移動にかかる時間や費用などの多大な負担を強いています。そのため、この会議は関東以外の場所で開催することを原則としています。次回は2013年2月に沖縄県での開催を予定しています。2011年度に県連から独立して加盟団体となった外洋沖縄のみなさまにお世話になる予定です。(文責:外洋系委員会・全国合同会議 2011年度幹事 外洋安全委員会委員長 大坪明)