日本初の本格的な試み
「セーリングヨットと帆走性能」シンポジウムが開催

シンポジウムの1シーン

「セーリングヨットと帆走性能」シンポジウム(セーリングヨット研究会主催)が、8月28日(土)、東京大学山上会館において開催されました。

我が国で初めてのセーリングヨットに関する本格的なシンポジウムであり、全国から100名以上の参加者を迎えて熱心に講演会が行われました。

内容は、ヨットのための風洞試験、水槽試験、CFDと数値計算などの基本技術から、帆走性能の推定法や操縦運動シミュレーション、ニッポンチャレンジの取り組みといった帆走性能の向上に向けた応用技術、さらに大型帆船や水中翼ヨットなどの具体的な船の帆走性能や、ヨットの転覆と安全性など、セーリングヨットに関する広範囲な話題が取り上げられました。

さらに今注目を浴びている、大型船舶のCO2削減に向けた帆主機従のコンセプトの貨物帆船「ウインドチャレンジャー」プロジェクトについても詳しい紹介がありました。

また、12点のポスターと2点の展示作品が出展され、これらの説明を行うポスターセッションも行われるなど、盛り沢山な内容で終日活発な討論が交わされました。

講師陣は、それぞれのテーマについて我が国でもっとも適切と考えられる方々であり、テキストも「日本のヨット研究の普及と今後の発展を何とかしたい」という熱い思いで執筆された、本シンポジウムオリジナルのものです。

これからヨット研究を始めようとする人や、セーリングに理論的なアプローチをしたいと考えている人、そして船舶の動力源として風力の利用を考えている人達の絶好の教科書・参考書になるものと考えています。

本シンポジウムに参加頂いた方々や、ご支援いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

なおテキストは残部がありますので、購入をご希望の方は下記のセーリングヨット研究会ホームページの「シンポジウム」欄からお申し込み下さい。(増山 豊/セーリングヨット研究会座長)

セーリングヨット研究会 http://syra.aero.kyushu-u.ac.jp/index.html

ポスターセッション。右から2人目が増山豊座長

講演の様子

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