お久しぶりっす! ピーターさん

 
 

日本語を交えてのピーターの話は説得力十分。3時間があっという間に過ぎ去った

 

 

ピーター・ギルモアさんが久しぶりに日本のセーラーに会いに来てくれました。

日本ヨットマッチレース協会(JYMA、戸谷壽男会長)からの依頼を快諾し、コリア・マッチカップを終えたばかりのヤンマーレーシングチームのピーター・ギルモさんが、チームマネージャーの谷路泰博さんとともに、6月18日、横浜ベイサイドマリーナでマッチレースに関する講演を行いました。

講演の内容は「最新のテクニックと、マッチレース界の現状と展望」というもの。
50人以上のセーラーが集い、3時間に迫ろうとする講演に熱心に聞き入りました。

印象的だったのは、テクニック云々よりも、マッチレースを勝つために必要な精神的、心理学的な側面に深く言及したこと。
勝負の90%以上は精神的な側面で決するという話は、ピーターが語ると十二分に説得力があります。

チームニュージーランドとアリンギの間で戦われた2007年の戦いを、「スコアボード・プレッシャー」(あと1つ勝てば優勝すると考え、自らがプレシャーの中に陥る現象)から解説した下りは非常に説得力があり、聴衆の耳目を集めました。

テクニック面での解説も忘れてはいません。
スタート前の時間とスピードのマネージング方法に関しても、日本の一般セーラーにはあまり知られていないテクニックを披露し、皆をくぎづけにしました。

ピーター・ギルモアさんはマッチレース世界選手権4回優勝、現在もマッチレース世界ランキング11位。
それよりも、ニッポンチャレンジのスキッパーとして2000年のアメリカズカップ挑戦で活躍したセーラーという方がわかりやすいでしょう。
現在はヤンマーレーシングチームを率いて世界のマッチレースを戦うとともに、ワールドマッチレースツアーのディレクターとしてマッチレース界を牽引しています。

ヤンマーレーシング http://www.yanmar.co.jp/en/racing/
日本ヨットマッチレース協会 http://www.matchrace.gr.jp/

練習中のヤンマーレーシングチーム(photo by YANMAR Racing)

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