Melges32 World Championsip 2010 最終日

 

これまでで一番風のない状況でこのままレースが終わるのでは? と思われましたが、サンフランシスコの風は裏切りません。

最終日の14時30分以降のレースは行わないルールでしたが、2レース目を14時30分にスタート。7~15ノットの順風下、予定されてい全レースを消化することができました。

第9レース

上→下→上→下フィニッシュ(4レグ) 1.7マイル。
真中でジャストスタート。最高のスタートで左展開、レイライン手前でタックし、シングルの位置でポートタックを走る。スターボ艇をかわす際に、上手くコミュニケーションできずタックの回数が増え、上マークを10番中盤で回航。抜きつ抜かれつの攻防で何とか順位をキープし14位でフィニッシュ。

第10レース

上→下→上→下→上フィニッシュ(5レグ) 1.7マイル。
ゼネラルリコール後のブラック旗、全艇が警戒する中、真中上寄りでジャストスタート。左展開でマーク手間まではシングル目を走っていましたが、スターボ艇のケアの対応が悪く、マークアプローチでB旗を振られ、720度回転。走りだしたころには既に集団と大きく離れており、最下位フィニッシュとなる。

 

最終日の日本チームの順位と最終総合順位
<夜叉侍>   2‐12  最終総合10位
<Bros>  30‐20 最終総合23位
<SLED>  14‐32   最終総合32位

Melges32ワールドは<夜叉侍>(石田オーナー)が健闘し、日本チーム最高の10位を獲得しました。
これだけレベルの高いレースでの10位は本当に素晴らしいと思います。しかし石田オーナーの視線は常に頂点を見つめており、これからの活動に目が離せません。
<Bros>(亀井オーナー)、<SLED>(大倉オーナー)の初参戦は、Melges32の洗礼を浴びる結果となりましたが、随所に光る場面が多々あり、今後の活動次第では大きくジャンプアップできると感じました。

日本人は世界に負けていません。まだまだ個々のセーラー自身が多くを勉強し、チャレンジ精神を忘れることなく取り組んでいけば、近い将来ワールドチャンピオンになるチームが出てくると確信します。

この船は非常にディンギーセーラーに向いている船です。今後、世界に繋る艇種としてJSAFなどで認定し、若手の強化プログラムの一環として活動できる環境ができたなら、日本のセーリング界も大きく変わっていけるのでは? と思いました。

ハイパフォーマンスディンギーが主流となってきているセーリング競技に、このような艇種が加われば、まだまだセーリングを夢見るセーラーが増えてくると感じました。
Melges32 World Championsip 2010は終了しました。明日からは2011 World Championsipに向けて、それぞれのチームが活動を始めます。

今後、Melges32 、24の日本人チームの活動が活発になってきそうな予感がします。(レポート/中村健一)

 

Strategist  http://blog.goo.ne.jp/jpnken1/
レース成績 http://yachtscoring.com/event_results_cumulative.cfm?eID=375
大会ライブ http://www.sailgroove.org/coverage/237465-2010-Melges-32-World-Championship/live
St. Francis Yacht Club http://www.stfyc.com/

コメントは受け付けていません。